風景22、ランカウイ島、マレーシア、2003年
ランカウイ島の南西の端にあるパンタイ・チェナンという砂浜の夕暮れです。ペナン島で知り合ったドイツ人一家に誘われて遊びに行きました。彼らがホテルを選んだためか、周りを見渡しても日本人は皆無。静かで、砂浜以外何も無いようなリゾートでした。
今はなんでもAI(人工知能)ばやりで。絵画もテーマを与えればそれっぽい物を描いてくれるそうですね。僕はAIの専門家ではありませんが「あれって『知能』なの?」という議論を仲間の研究者とすることがあります。ニューラルネットワークの原理から言って、AIは設定された条件の下で最適解らしきものを提示してはくれるけど、「何故そうなるか」には答えてくれない。与えられた条件の範囲で、人間が見つけきれなかったり、取りこぼしていたものを提示してはくれるけど、哲学とかポリシーのような物に基いた創造はできないのでは、と。
絵画でいえば、例えば古典主義的な絵画を大量に学習させればそれっぽい物は提示できるけど、突然印象派のような表現手法を提案するようなことはない。「殺してはいけない、盗んではいけない、・・・」からほかのことは類推できても、「色即是空」からふるまい方を決めるようなことは難しい。そのあたりに人ならではの創造性に基づく提案の余地が残されているように思います。ただ、新しい提案もすぐにAIの「与えられた条件」に組み込まれていくので、人に要求される創造性のレベルはどんどん高くなっていくのでしょうけど。
さて、自らの写真活動を省みると、「数打ちゃ当たるだろう」的に撮った写真から、過去に学習した素敵な写真群の知識に基いてお気に入りを選んでいるわけで、それってAIより高度な事をしているかと問われると、かなり疑問ですね。「何故それを撮るのか」、「何故そう撮るのか」、「何故それを選ぶのか」もっと深く考えないといけないな、と感じています。
レンズはニコンFマウントの 80-400 mm ズームレンズ。古い方です。当時かなり高価でしたのでやっとの思いで買ったのですが、ドンくさいオートフォーカスに泣きながら、それでもよく使ってましたね。レンズ描写は基本的に良いのですが、ブレなのかピンボケなのか甘い描写になることも多く、手放してしまいました。
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